ママさん保健師のつぶやき
第2回〈『風疹』注意報発令!〉
春の訪れが待ち遠しいこの頃。
世間ではノロウイルスによる胃腸炎やインフルエンザの患者急増が騒がれていま
すね。
我が家でも少し前まで1歳の次女が下痢をして家族全員ヒヤヒヤしておりました。
(結局、ただの風邪でしたが・・・)
新町クリニックの外来でも、胃腸炎やインフルエンザの患者様が増えつつありま
す。
コラム2回目は、老若男女すべての方に知っておいてほしい感染症、『風疹』に
ついてのお話です。
みなさんは『風疹』がどんな病気かご存じですか?
風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、春先から初夏にかけて多く
見られます。主な症状として発疹・発熱・リンパ節の腫れがあります。
『風疹』は子供がかかるイメージがありますが、最近では働く層の男性が感染し、
職場や人混み、電車内で感染を拡大させてしまうことが社会問題となっています。
平成24年の報告によると、首都圏や近畿地方での感染報告が多く、患者の7割以
上は男性で、うち20~40代が8割を占めていました。
風疹の恐ろしいところは、妊娠中の女性(特に妊娠初期)が感染すると、その赤ち
ゃんが風疹ウイルスに感染し、耳が聞こえにくくなる、心臓に奇形が生じる、目
が見えにくくなる、精神や身体の発達に遅れが生じる、などの『先天性風疹症候
群』を持った赤ちゃんが生まれる可能性があることです。
なんと、平成24年10月から平成25年12月末までに35人の先天性風疹症候群の患
者が報告されています!
これから生まれてくる赤ちゃんを先天性風疹症候群から守るために、社会全体が
風疹の抗体を身につけ、風疹にかからない、感染拡大させないことが大切です。
妊婦さんは予防接種が受けられないため、風疹の抗体がない又は抗体が不十分な
妊婦さんは、人混みを避け、感染予防に努めなければなりません。また、妊婦さ
んの周りにいる方(家族や友達、職場の同僚)は、風疹にかからないように予防す
る必要があります。周りに妊婦さんがいない方でも職場や人混み、電車内での感
染拡大を予防するために、風疹の抗体があるかないかを検査し、抗体が不十分な
場合には予防接種を受けることをおすすめしています。
ぜひ周りの方に『風疹注意報』を広めてくださいね。
風疹の抗体検査または予防接種の詳しい内容につきましては当クリニックやお近
くの小児科にご相談ください。
ここでちょっと告知を…
2月に予定しています「免疫力アップでうるツヤ美人」は、まだ参加者を受け付
けています。
手作りのアロマクリームの紹介などもありますので、興味のある方はぜひご参加
ください。
詳細はこちらでごらんください
http://www.shinmachi-cl.com/html/seminar_no6.html